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メガヨット回航記 その8(最終回) [ボート]

最後の深夜出航で勝浦港を後にして

目指すはいよいよ終着点、「横浜」です。

 

昨日同様、最短ルートを航行するので

携帯が通じない区間がありました[がく~(落胆した顔)]

 

特にワタシの地元、浜松の遠州灘沖を航行しているときは

陸から結構離れているのでやっぱりダメです(涙)

 

同じdocomoでも、昔のmovaは今より周波数が低く(800MHz帯)、

結構沖の方でも使えた記憶があるんですが、今のfomaは

周波数が高い(2.4GHz帯)ので、到達距離が短いんでしょうね。

 

駿河湾を横切る頃になると陸が近くなってきたので

ようやく携帯も使い物になり、石廊崎をかわして相模湾に入ると

横浜に近づいている事を肌で感じるようになってきます。

 

三崎をクリアして、いよいよ東京湾に入ります。

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久里浜の火力発電所脇をパチリ。

東京湾の鬼門、「アシカ島」が写っています。

 

航路のすぐ横をズンズン進み、いよいよ横浜です。

八景島沖からベイサイドマリーナを通過し、南本牧ふ頭沖辺りで

見慣れたボートが・・・・

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あら、我がヤードのレスキュー艇ですね。

出迎えに来てくれたようです。

今回の税関などの手続きで尽力していただいた

S社長も乗っています。

 

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コッチにおいで、の図。

 

いよいよ横浜港に入ります。

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お、まずはマリーンルージュがお出迎え。

その後ろにもう一隻。

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ロイヤルウイングもお出迎えですね。

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ベイブリッジをくぐって

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横浜港に入港です。

心なしか、ランドマークタワーが「お帰り」と言ってくれた気がしました。

 

そしてついに今回の終着点、コットンハーバーボートヤードが

見えてきました。

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そしてアンカーを落とし、無事着岸しました。

 

台風2号のため、台湾で足止めを食らいましたが

その後のまる1週間のクルーズ、特に問題もなく

無事帰ってくることが出来、ホッとしております。

 

今回、台湾~横浜までのメガヨット回航を

担当していただきました株式会社シーメンズパワーの岩本社長をはじめ

スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

 

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横浜に到着して、船もホッとしているのかも知れません。

 

この回航記もようやく終わりですが

この船との付き合いは正にこれからです(笑)

さあ、頑張らなくちゃ[わーい(嬉しい顔)]

 

Captain Bassy

 

横浜コットンハーバーボートヤード

メガヨット回航記 その7 [ボート]

宮崎地鶏の余韻に浸りつつ

夜半に出航し、ついに本州、和歌山・勝浦港を目指します。

 

九州南部から紀伊半島までの最短ルートを通るため

部分的に陸地から遠い所を走ることになるのですが

そうなると地味に困るのが、「携帯電話が通じない」事ですね。

 

陸地が見えなくなる位であれば

まだ電話は通じるのですが、それよりも遠い沖まで出てるので

通じなくなってしまいます[がく~(落胆した顔)]

 

一応、イリジウム携帯(衛星携帯)は持っていったのですが

何せ通話料が1分330円と激高[exclamation×2]

なので緊急時以外にはあまり使いたくないのです。

 

メールを受信して、返信しようとした瞬間に

「圏外」になることがたびたびあり、その都度

「うぎゃ~~~~~[ちっ(怒った顔)]」となっておりました。

 

圏外の呪縛からようやっと解放された頃

やっと陸地が見えてきました。

ついに「本州」上陸です[わーい(嬉しい顔)]

 

潮岬をかわして、最後の寄港地「勝浦港」に入港します。

 

この勝浦港、ここならではの変わった風景があります。

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海(港内)に面したホテルです。

このホテルだけではなく、何軒もあるんですね。

それぞれのホテルに行くには、渡し船だけが頼りです。

港の一角にちゃんと渡し船用の桟橋があり、結構頻繁に船が走ってます。

 

ここで最後の給油を行います。

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タンクローリー2台でのツープラトン攻撃です(笑)

 

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夕暮れの港内をパチリ。

 

この後、温泉の共同浴場で汗を流し

最後の晩餐?となりました。

 

ここのところ肉づくしだった夕食でしたが

和歌山という土地柄もあり、久々のお魚料理です[わーい(嬉しい顔)]

 

マグロやアジなどのお刺身や、アジのなめろう、天ぷらなど

いろいろ美味しかったですが

中でもイチバンだったのは、「鯨のお刺身」でした[exclamation×2]

 

実はワタシ、鯨を刺身で食すのはこの時初めてでして

最初は恐る恐るひと口食べてみたところ

「ま~いう~~~[わーい(嬉しい顔)][ハートたち(複数ハート)]

我を忘れ、かなりがっついてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)]

また画像を忘れてしまい、誠にスミマセン[もうやだ~(悲しい顔)]

 

この後、最後の深夜出航となり

いよいよ母港、「横浜」に向かいます。

 

もう一回つづく

横浜コットンハーバーボートヤード

メガヨット回航記 その6 [ボート]

今回の回航では

夜中に出航するのがデフォルトになっておりますが

またまた夜中に出航し、トコトコ走っていきます。

 

次に目指すは「油津港」。

 

「油津(あぶらつ)」という地名、特に関東以東にお住まいの人だと

あまり耳にする機会がないんじゃないかと思います。

 

正直、ワタシもきちんと聞いたのは今回が初めてでした(汗)

 

油津は宮崎県日南市に位置していまして

油津港は、昔から海上交通の要衝として栄えており

現在でも重要港湾として利用されております。

 

油津という地名の由来のひとつとして

港のある湾内が波が非常に少なく穏やかで、まるで油のようだから

という説があるようです。

 

ワタシが住んでいる神奈川県でも

三浦市に「油壺湾」という所があり、同じような由来で

名前が付いていますね。

 

午後のまだ日が高い頃、油津港に到着。

漁協さんで給油を行います。

その間に、税関・海上保安庁に出向き、

入港届を提出します。

 

その後、係留場所まで移動してから

お風呂タイムです[わーい(嬉しい顔)]

 

港からちょいと足を伸ばし

こちらに向かいました。

 

かんぽの宿 日南

http://www.kanponoyado.japanpost.jp/yado/nichinan/

 

なぜなら、ここだとリーズナブルに温泉の立ち寄り湯が

出来るからです。

 

大きな湯船にゆっくりと浸かり、

明日への英気を養います。

 

その後は地元の料理屋さんで

「宮崎地鶏」を堪能いたしました[わーい(嬉しい顔)]

 

この宮崎地鶏ですが、肉質は歯ごたえがあり

旨みがギュッと凝縮された感じですね。

地鶏の炭火焼き、大変おいしゅうございました。

 

ではその料理をご覧に・・・・・

あ、食いに忙しくて写真撮ってないや[がく~(落胆した顔)]

 

大変失礼致しました。

 

その後船に戻るとすでに真っ暗です。

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この後しばし休憩した後

またまた夜中出航となりましたが

今度はいよいよ本州に上陸、和歌山・勝浦港を目指します。

 

もうちょっとつづく

横浜コットンハーバーボートヤード

メガヨット回航記 その5 [ボート]

オーナーと別れた後、夜中に那覇・泊港を出航し

次に目指すのは奄美大島にある大熊港です。

 

 

途中、波が出てきて2メートルほどの波の中を走りましたが

この107フィートは大して揺れるでもなく、波に叩かれることもなく、

何食わぬ顔?で平然と走っています。

ホントに安心して乗っていられる「船」ですね。

 

大熊港へは燃料の給油の関係で

ちょっと早めに入港しなければならなかったので

若干ペースは速めで巡航します。

 

夕方5時前に、何とか奄美・大熊港に到着。

 

岸壁に着眼し、係留が終わったあとすぐ

税関と海上保安庁の職員の方に

入港届を提出します。 

まだ日本での登録等が済んでいないので

必要な手続きです。

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この後、燃料を給油するのですが

いつもならタンクローリーにきてもらって給油するのですが

今回はちょっと違いました。

 

コレで給油しました↓

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バンカー船(給油船)です。

この船を横付けして、こちらに給油してもらいます。

 

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こんな感じ。

 

給油が済んだら

町で唯一?の銭湯に行き、久々の湯船につかり

ひとっ風呂あびた後、近くのお好み焼き屋で晩飯です。

食事を摂ったあと、買い物をして船に戻ります。

 

そしてまた夜中に出航し

いよいよ九州・宮崎の油津(あぶらつ)港を目指します。

 

つづく

横浜コットンハーバーボートヤード

メガヨット回航記 その4 [ボート]

石垣牛をたらふく食った後

夜の船内でオーナーとS社長と、

マリン事業部の宴会部長であるH社長(社員じゃないのに?なんて気にしない、気にしない[あせあせ(飛び散る汗)]

と雑談をしていたところ、エンジンの始動音が。

 

2基のキャタピラーC32が

規則的なリズムを刻み始めました。

 

そろそろ出航のお時間のようです。

ということで、夜間の航行はキャプテンにお任せして

ちょっと横になります・・・[眠い(睡眠)]

 

離岸するときの、バウとスターンの両スラスターの

「ブヮーッ」と響き渡る作動音が収まると

ギアが入り、船は静かに前進を始めます。

自分の記憶はそこまでしかなく、

その後、気が付いたら明るくなってました[たらーっ(汗)]

 

100_0946.JPG

海況も安定しており

全くもって平和なクルージングです。

 

ようやっと次の目的地、

那覇・泊港に到着した頃には

お日様も沈み、夜になっていました。

 

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泊港に架かる橋をバックに一枚。

 

ここで、プレジデント107に取り付けられた

船名の文字をご覧にいれましょう。

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LEDのライトで箱文字が浮かび上がり

なかなかゴージャスです。

 

この日の晩は

オーナーにまたまたご馳走になり

ステーキをたらふく食って、オーナーと

S社長、H社長とはここでお別れし

船に戻ります。

 

日付が代わった頃に

次の目的地に向け、出航します。

 

つづく

横浜コットンハーバーボートヤード
タグ:那覇

メガヨット回航記 その3 [ボート]

台風情報とにらめっこが続き

台南でしばらく「台風待ち」をしていたんですが

(その間、台南の夜を満喫していたというのはナイショですけどね[あせあせ(飛び散る汗)]

ようやく台風も過ぎ去り、海況も落ち着いてきた頃

ついに出発と相成りました。

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出航準備をして、午前10時過ぎに

ついに「台湾」を離れる時が・・・

 

安平港を出て、いよいよ

船で国境を越える「国際航海」の始まりです。

 

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高雄沖を通過してしばらく、まだ明るいうちのひとコマですが

台湾の本島と離島とを結ぶ連絡船のようです。

 

しかし、外洋だというのにフライブリッジ上に

乗客がわんさかと乗っています・・・[がく~(落胆した顔)]

 

船長はビクビクしながら操船してるんだろうなぁ、

なんて思いつつ先を急ぎます。

 

まず目指すは沖縄・石垣島です。

安平港から石垣島まで、ほぼ1日がかりの航海です。

 

そして日も暮れて、航海灯を点灯させて

いよいよ夜間航海に入ります。

画像 129改.jpg

航海計器周りを撮ってみましたが、ちょっと見づらいですかね。

 

操縦席の周りの光を出来る限り暗くしないと

夜の海の様子が全然分からないからです。

 

しばらくワッチをお手伝いした後、

キャプテンの言葉に甘え、ちょっと横になることに・・・[眠い(睡眠)]

 

 

気が付くと、すでに明るくなってました[たらーっ(汗)]

 

すぐ起きて、ワッチをお手伝いしながら

周りを見回すと、島々が見えてきました。

 

いくつかの島々をかわして進むことしばし、

最初の上陸地、石垣島がついに見えてきました。

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おお、日本じゃ~[わーい(嬉しい顔)]

 

そして石垣港に入港します。

港内だというのに、通船がぶっ飛ばしています。

しかも何艇も(怒)

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お、海上保安庁の巡視艇が停泊してますネ。

間違いなく、ここは日本です[exclamation×2]

 

オーナーと、通関手続きを行っていただいた

S社長が岸壁で待っています。

 

キャプテンの華麗な操船で 

すんなりと指定された岸壁に着岸し

税関、海上保安庁の手続きを済ませてから

久しぶりに日本の地を踏みしめます。

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無事に日本に上陸しました。

次の航海にそなえて給油を済ませます。

 

この後、オーナーに石垣牛の焼肉を

腹一杯ごちそうになり(ごちそうさまでした)、

那覇に向けて、オーナー同乗のもと深夜に出航します。

 

つづく

横浜コットンハーバーボートヤード

メガヨット回航記 その2 [ボート]

ようやく横浜まで乗って帰れることとなった

プレジデント107ですが

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出国の各種手続きのためと

近づく台風から避難するために

造船所のある港から、台南の商業港である安平港まで移動させることに。

 

造船所のスタッフ全員が107をバックに記念撮影をした後、 

いよいよ造船所を離れる時がきました。

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Y社長を筆頭に、造船所の方々にお見送りいただき

小一時間ほどのショートクルーズの始まりです。

 

 

オレンジ色のツナギ姿の方が 

今回、横浜までの回航の際にキャプテンを務めていただいた

操船のプロ中のプロ、I社長です。

航行中においても様々なデータ取りに余念がありません。

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この日は波もほとんどなく、この船ですからほとんど揺れませんので

とても快適なクルーズです[わーい(嬉しい顔)]

 

 

台湾の海をクルージングすることしばし、

安平港は造船所の港から近い場所にあるので

ほどなくして到着しました。

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安平港に係留後のひとコマ。

 

台風が近づいてましたので

天気はイマイチですが・・・

 

到着後、すぐに

出国のための手続き準備を進めます。

 

今回、ワタシももちろん「クルー」として乗り組んでいますので

港の出入りの為に船員用の許可証をもらいます。

画像 110改.JPG

これがないと、特に夜間は

港への出入りもままならなくなってしまいます。

 

この許可証を無くしてしまうと、夜の台南の街に

繰り出すことすら出来なくなってしまいます[もうやだ~(悲しい顔)]

 

なのでとても大事なんですね[exclamation×2]

 

逐次、台風情報をチェックしつつ

出航日まで待機します。

 

つづく

横浜コットンハーバーボートヤード

メガヨット回航記 その1 [ボート]

いやいや、ちょっとご無沙汰してしまいまいました(汗)

 

こないだバンコクへ弾丸ツアーに行ってからまもなく

しばらくお留守の状態が続いてたんですが、

これから書く日記の内容が、その理由の一部始終となります。

 

前にも日記で書いていますので

ご存知の方もいらっしゃると思いますが

まずはコチラ↓

画像 010改.jpg

「PRESIDENT107 TripleDeckMotorYacht」

全長107フィートもあるメガヨットです。

今回、この船を建造した造船所のある台湾・台南県から

日本の横浜まで、遠路はるばる自走して!帰ってきたのです。

 

まずは羽田から飛行機に乗って台北・松山空港まで行き

台北から台湾新幹線に乗って台南まで移動します。

(余談ですが、現地の方にも「Shinkansen」で通じるんですよ!)

 

何度となく通ってきた馴染み深いルートですが

これでひと段落かと思うと、何だか感慨深いものがありましたね。

 

台南駅から車に揺られることしばし、ようやくプレジデント社に到着。

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到着後すぐ、取るものもとりあえず

実艇のチェックに入ります。

 

プレジデント社のエンジニアから説明を受ける

今回の回航クルーのうち、機関長と機関士2名のお三方です。

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皆さん納得がいくまで質問し、説明を受けております。

 

実はこの時、エンジンルームの中に

こんな物が・・・

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大きな木箱が2つ鎮座しております。 

中を覗いてみると・・・

画像 039改.jpg

スペアで用意してもらった「プロペラ」のセットです。

大きな船体ですので、プロペラも特大サイズです[exclamation×2]

 

今回の回航ですが到着してすぐに出航、といく訳もなく

各部の操作方法の確認や、主要部位の点検など

出航前にやるべき事は山ほどあります。

 

 

この頃、たまたま台湾に大型の台風が接近していたこともあり

どちらにせよすぐ出航はできませんでした。

その分、じっくりと確認や点検に専念することができたんですけどね。

 

台風が過ぎ去るまでの間、時間をもてあました夜に

こんなシーンも撮ってみました。 

画像 088改.jpg

 水中ライト(HIDです!)の光がとても綺麗です。

 

次回に続きます。

横浜コットンハーバーボートヤード

ある日の光景 [ボート]

先日、ヤードで作業をしていて

上架する船を待っていたときのこと。

 

 

ヤードの裏手にいつも係留されている双胴船が

出航し、奥から出てきました。

 

ただ、普段とちょっと様子が違うなぁと思っていたところ

その原因が分かりました。

 DSC_0003.jpg

あれ、すぐ横にもう一艇船が・・・?

 

どうやらこの双胴船、トラブルでも起きたらしく

ドックに曳航されていくところだったようです。

 

DSC_0005.jpg

うん、やっぱり間違いない。

横抱きで引っ張られていましたが

ここのちょっと先でロープをつなぎ替えて

前から引っ張るように直して曳航されていきました。

 

ワタシもたまにですが

ヤードに配備してあるレスキュー艇(38フィート)で

故障船を曳航することはあるんですが

この大きさの船が曳航されるさまを

見るのは初めてでしたね。

 

大きさは変われど、やり方は変わらないようで。

横浜コットンハーバーボートヤード

Mega Yacht [ボート]

ここしばらく、海外への出張が多くなってるワタシですが

実は「ある船」の為に、足繁く海外に通っていたのです。

 

 

ではその「ある船」をご覧に入れましょう。

どうぞ[手(パー)]

P1060272.JPG

コチラがその船、

PRESIDENT107 TripleDeckMotorYachtです。

モチロン「新艇」です。

 

数字が表している通り、全長は107フィート(約32.5メートル)もあり,

ビーム(横幅)も約7.2メートルもある、その姿は正に堂々たるものです。

 

当然、このサイズになると小型船舶(特例船含む)の範疇ではなくなり、

旅客船や貨物船と同じ、大型船のカテゴリーになります。

 

まさに”Mega Yacht”と呼ぶに相応しい「船(Ship)」ですね。

P1060463.JPG

あまりに大きいので、カメラのフレームに入れるのがひと苦労です[あせあせ(飛び散る汗)]

 

この度、ワタシが在籍している会社で購入し、

この”Mega Yacht”を迎え入れる事となったのです。

 

この船を建造している造船所は、台湾の台南縣将軍郷にある

PRESIDENT BOAT INTERNATIONAL社です。

画像 053.jpg

工場棟もフレームに入れるのがひと苦労です[あせあせ(飛び散る汗)]

 

このプレジデント社ですが、

実は現在ワタシがCaptainをしている

「ホワイトロータスⅦ(72フィート)」を

建造した造船所でもあるんです。

PICT0003.JPG ホワイトロータスⅦ

 

懐かしいところでは、

日産の名艇、GS800などをOEMで建造していた造船所、

なんて言えばお解かりになる方もいらっしゃるかも知れませんね。

 

2年の年月を掛け、船体の建造は9割がた終わっているんですが、

小型船舶とは比較にならないほど煩雑な船舶検査の対応や

装備などの艤装作業が大詰めとなっており、

その為に頻繁に台湾に行っていた訳です。

 

 

では中をちょっと覗いてみましょう。 

P1060326.JPG パイロットハウス(操縦席)

P1060580.JPG フライブリッジ前側

まずはこんな感じで[わーい(嬉しい顔)]

 

これから追々、他の画像をアップしていこうと思います。

 

 

さて、107のフライブリッジから工場の中を見てみると・・・

P1060421.JPG

他にもMegaYachtの建造を行っています。

 

107(自分が乗っている船)のすぐ前が115フィート、

その右隣が130フィートで、どちらも建造が着々と進んでいます。

 

左隣に見えるオレンジ色のものが、

115フィートのデッキ部分のモールド(積層型)です。

 

もともとプレジデント社は、

大型のサロンクルーザーやトローラーを得意としていて、

全てオーダーメイドで受注するシステムをとっており、

オーナーの目的や好みに合わせて「世界に一艇だけの船」を

建造することができる造船所なのですが、

更に大型化が進み、”Mega”化の一途をたどるYacht市場の要求に合わせて、

MegaYachtの建造に軸足を移しながらも、

常に実直な船造りをモットーとする、

数少ない信頼のおける造船所なんです。

 

 

あともう少し時間がかかりますが

今年の春頃には日本でご披露できるかと思います。

 

 

さすがに一回の日記で、

この船の全てをご紹介するのは到底ムリですので、

これから色々と書いていこうと思います。

横浜コットンハーバーボートヤード

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