エンジンの小話 [小ネタ]
我々が日々接している「ボート」において
欠かすことの出来ない物のひとつといえば
やはり「エンジン」ですね。
船を動かすのに必要不可欠なのは
あえて説明するまでもないでしょう。
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例えば↑の「プリンセス72」に搭載されている
キャタピラー社の「C32ACERT」エンジン↓ですが、
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このエンジン、モチロン船だけにしか使っていない訳ではありません。
きちんと出力特性や補機類を最適化された上で
全く別な用途にも使われています。
それがコレ↓
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鉱山や山奥の工事現場などで使われている
「超大型ダンプトラック」です。
このダンプ、積載量は何と「100t」もあります
一定の回転数を持続させて運転するマリン用バージョンが1550~1900馬力なのに対し、
常に加減速が付き物で、運転時の回転数が一定しない車両用バージョンは
950馬力ほどしかありません。
マリン用としては、時間当たりの仕事率としての「馬力」を要求されるのですが、
車両用としては時間当たりには関係なく、車両を走らせるための「トルク」を要求されるので
これだけ馬力が違ってくる訳です。
必要なトルク特性を得ようとすると、マリン用ほどの馬力は得られないんです。
また、実際馬力はそれほど必要もないんですね。
基本が同じエンジンでも、用途が違うと馬力もこれだけ違ってくるんですね。
ちょっとした小話でした
同じキャタピラーだとは信じられないですね。
確かに超大型ダンプはトルクがないと動きません。
by たくや (2011-02-11 20:38)
>たくやさん
正にその通りですね。
このC32は排気量が32リッターあり、
CATの中でも大きい方のレンジになるんですが
下のレンジ(7~15リッター)になると
もっとバラエティー豊かになりますよ。
やっぱり荷車は「トルクが命」ですから(笑)
by captain_bassy (2011-02-12 09:48)