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エンジンの小話 [小ネタ]

我々が日々接している「ボート」において

欠かすことの出来ない物のひとつといえば

やはり「エンジン」ですね。

 

船を動かすのに必要不可欠なのは

あえて説明するまでもないでしょう。

72MY_01_1024x768.jpg

Copyright (C) Princess Yacht International PLC 2010

例えば↑の「プリンセス72」に搭載されている

キャタピラー社の「C32ACERT」エンジン↓ですが、

C32full.jpg

Copyright (C) 2011 Caterpillar All Rights Reserved 

 

このエンジン、モチロン船だけにしか使っていない訳ではありません。

きちんと出力特性や補機類を最適化された上で

全く別な用途にも使われています。

 

 

 

それがコレ↓

off-highway-truck.jpg

Copyright (C) 2011 Caterpillar All Rights Reserved

 

鉱山や山奥の工事現場などで使われている

「超大型ダンプトラック」です。

 

このダンプ、積載量は何と「100t」もあります[exclamation×2]

 

 

一定の回転数を持続させて運転するマリン用バージョンが1550~1900馬力なのに対し、

常に加減速が付き物で、運転時の回転数が一定しない車両用バージョンは

950馬力ほどしかありません。

 

マリン用としては、時間当たりの仕事率としての「馬力」を要求されるのですが、

車両用としては時間当たりには関係なく、車両を走らせるための「トルク」を要求されるので

これだけ馬力が違ってくる訳です。

必要なトルク特性を得ようとすると、マリン用ほどの馬力は得られないんです。

また、実際馬力はそれほど必要もないんですね。

 

基本が同じエンジンでも、用途が違うと馬力もこれだけ違ってくるんですね。

 

ちょっとした小話でした[わーい(嬉しい顔)]

横浜コットンハーバーボートヤード
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コメント 2

たくや

同じキャタピラーだとは信じられないですね。
確かに超大型ダンプはトルクがないと動きません。
by たくや (2011-02-11 20:38) 

captain_bassy

>たくやさん
正にその通りですね。

このC32は排気量が32リッターあり、
CATの中でも大きい方のレンジになるんですが
下のレンジ(7~15リッター)になると
もっとバラエティー豊かになりますよ。

やっぱり荷車は「トルクが命」ですから(笑)
by captain_bassy (2011-02-12 09:48) 

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