こういう作業も得意です。 [メンテナンス]
と言ってもワタシの事ではありませんが
コットンハーバーボートヤードには、大小さまざまな
「船台」を用意してあります。
ところで、最近お取り扱いさせていただいている船ですが
プレジャーボート、業務艇問わず大型艇が増えてきました。
そこで、大型艇の作業効率アップを図る為
既存の船台をサイズアップしております。
ベースとなる船台を2~4のピースに分けてカットし
カットした間に鋼材を継ぎ足して、縦横のスパンを広げます。
ただ広げただけでは船を載せた時に「たわんで」しまい、非常にまずいので
たわまないように、リーンフォースメント(補強材)を適切に配置し
追加して船台を補強します。
もう少しで完成です。
これが出来れば、大型艇の作業中でも
ヤード内での移動が簡単にでき、作業効率が格段にアップします。
実はこの作業の陣頭指揮を執っている、ヤードの現場責任者であるM統括部長は
過去に日本国内に数ある「原子力発電所」の、設備の重要な部分の溶接を
数多くこなしてきたベテラン中のベテランなのです。
船体の構成部材の多数を占めるFRPだけではなく
金属の加工も自信があります(ワタシの事ではありませんが)
お困りの際には、お気軽にお問い合わせ下さい。
COTTON HARBOR BOAT YARD
TEL 045-440-6761
Mail info@yokohama-boatyard.com
上下架作業 [メンテナンス]
我がヤードにおいて,必要不可欠な作業といえば
「ボートの上下架作業」に他なりません。
そりゃそうでよね。
上架しなければ出来ない作業ばかりなんですから。
船底塗装なんかは特にそう。
水中では作業できません
ヤードでは欠かせない上下架作業ですが
常に危険と隣り合わせの作業でもあります。
コットンハーバーボートヤードでは
吊り上げ能力80トンのマリントラベリフトを所有しており、
上下架作業に携わるスタッフは皆、「玉掛け」の資格を取得しております。
吊り具の正しい使用、入念な安全確認を徹底して作業を行っています。
また、吊り上げる際のスリングベルトの使い方においても
ボートのサイズ、重量、重心、及び前後の重量バランスを考慮して
2本~4本の間で使用する本数を変えて対応しております。
まず、2本吊りの場合、
一番オーソドックスなパターンですね。
いわゆる小型船舶の範疇に入るボートであれば
一部の例外を除き、この方法にて上下架可能です。
いちばん基本的な吊り方です。
続いて3本吊りの場合、
ここからは、いわゆるJG船クラスの場合の方法になります。
3本吊りは、大型艇の中でも特にバウ側が軽く、スターン側が重い(通常、ボートはそうですが)
時に用いる方法です。
軽いバウ側を2本にしてしまうと、スリングにきちんと荷重が掛からず、
スターン側への偏荷重となってしまう為、非常に危険だからです。
吊り上げる船の重量バランスを確認して使用します。
最後に、4本吊りの場合、
当ヤードで取り扱う船の中でも、特に重量級の船の時に使用します。
この画像の船の場合は、チャインが特殊な形状となっていた為、
スリングとチャイン部分との間に専用のスペーサーをかませて吊る事により、
チャイン部分の損傷を防止しています。
当ヤードでは、さまざまな船の上下架作業経験が豊富なスタッフが
揃っており、20フィートから80フィートまで幅広く対応しております。
小型艇から大型艇まで、そして他の上下架施設で断られたことのあるオーナーの方、
是非お気軽にご相談下さい。
この季節に注意していただきたいこと [メンテナンス]
立秋も過ぎ、まだまだ暑い日が続きますが
皆様いかがお過ごしでしょうか?
クルージングにフィッシング、マリンスポーツとマリンライフを満喫されている方、
または仕事がお忙しくてボートに乗るどころじゃないヨ、という方。
この季節、どちらの方も気をつけていただきたいこと。
今頃のシーズンは、フジツボをはじめとする海中生物達が
船底周りにびっしりと「寄生」しやすい時期ということです。
今頃のシーズンは、船を稼動させずに係留したままだと
フジツボ達が2週間ほどでびっしりと付いてしまいます。
何もプレジャーボートだけの問題ではありません。
例えば、ほぼ毎日のように稼動している業務船。
毎日動いていれば、船底に付くわけないでしょ?
とお思いでしょうが・・・
例えばコチラ↓
これはパイロットボートです。
確かに船底こそきれいではありますが、エンジン冷却用のスルハルを見て下さい。
びっしりとフジツボが付着しており、これではまともに海水が吸えません。
事実、この船の船長さん曰く、
ここ最近、エンジンの水温がずっと高かったとのこと。
オーバーヒートを起こす前に上架していただいて幸いです。
オーバーヒートを起こしてしまうと、最悪シリンダーヘッドが歪んでしまったりする事があるので
想定外の大きな出費となり、修理の為せっかくのシーズンもパーとなっていしまいます
そして作業後の状態はコチラ↓
すっかりキレイになりました。
これでひと安心ですね。
別の例はコチラ↓
港内クルージング用のチャーターボートです。
この船はスターンドライブ艇ですが、船底はもちろんのこと、
ドライブ部もフジツボでびっしり、の域を超えています・・・
船底もこの有様。
この船は港内をクルージングする為のボートで、
それほどスピードを出さない為、すぐには気づかなかったそうです。
こんな状態のままで走りつづけたら
スピードは出ない、燃費は悪化する、そして最後にはエンジンを壊してしまいます。
船底とドライブ部を徹底的に清掃した後がコチラ↓
えらい違いです。
これでしばらくは安心して運行できますね。
皆様も、例えば
スピードが出ない、水温が高い、排気が黒いなどの
症状がありましたら、まず船底のフジツボを疑いましょう。
早めに処置すれば、費用も時間もそれほど掛かりません。
気になる方はまずご連絡下さい。
横浜コットンハーバーボートヤード
TEL 045-440-6761