上下架作業 [メンテナンス]
我がヤードにおいて,必要不可欠な作業といえば
「ボートの上下架作業」に他なりません。
そりゃそうでよね。
上架しなければ出来ない作業ばかりなんですから。
船底塗装なんかは特にそう。
水中では作業できません
ヤードでは欠かせない上下架作業ですが
常に危険と隣り合わせの作業でもあります。
コットンハーバーボートヤードでは
吊り上げ能力80トンのマリントラベリフトを所有しており、
上下架作業に携わるスタッフは皆、「玉掛け」の資格を取得しております。
吊り具の正しい使用、入念な安全確認を徹底して作業を行っています。
また、吊り上げる際のスリングベルトの使い方においても
ボートのサイズ、重量、重心、及び前後の重量バランスを考慮して
2本~4本の間で使用する本数を変えて対応しております。
まず、2本吊りの場合、
一番オーソドックスなパターンですね。
いわゆる小型船舶の範疇に入るボートであれば
一部の例外を除き、この方法にて上下架可能です。
いちばん基本的な吊り方です。
続いて3本吊りの場合、
ここからは、いわゆるJG船クラスの場合の方法になります。
3本吊りは、大型艇の中でも特にバウ側が軽く、スターン側が重い(通常、ボートはそうですが)
時に用いる方法です。
軽いバウ側を2本にしてしまうと、スリングにきちんと荷重が掛からず、
スターン側への偏荷重となってしまう為、非常に危険だからです。
吊り上げる船の重量バランスを確認して使用します。
最後に、4本吊りの場合、
当ヤードで取り扱う船の中でも、特に重量級の船の時に使用します。
この画像の船の場合は、チャインが特殊な形状となっていた為、
スリングとチャイン部分との間に専用のスペーサーをかませて吊る事により、
チャイン部分の損傷を防止しています。
当ヤードでは、さまざまな船の上下架作業経験が豊富なスタッフが
揃っており、20フィートから80フィートまで幅広く対応しております。
小型艇から大型艇まで、そして他の上下架施設で断られたことのあるオーナーの方、
是非お気軽にご相談下さい。
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